校長あいさつ

埼玉県立杉戸農業高校のホームページにようこそ!!
 

埼玉県立杉戸農業高等学校
校 長  田口 剛

 

本校は、大正10年(1921年)に埼玉県北葛飾郡立杉戸農業学校として、県東部地域の人々の熱意と努力によって開校し、本年度で創立103年の歴史と伝統のある農業高校です。この間に卒業生は2万人を超えて、農業経営者や地域のリーダーとして各分野で活躍しています。

 

 本校の設置学科は次の6学科で、いずれも農業に関する学科です。

生物生産技術科(作物の栽培や特性、動物の飼育や生理・生態を学習します)
園芸科(野菜・草花・果樹などの栽培や特性を学習します)
造園科(公園や庭園のデザインや管理方法、緑や環境の大切さを学習します)
食品流通科(食品製造や衛生管理、併せて食品原材料の栽培や情報処理を学習します)
生物生産工学科(バイオテクノロジーの基礎的な知識技術と農業や食品への応用を学習します)
生活技術科(フラワーデザインや食物、保育、被服など生活に関する知識技術を学習します)
 

 本校がめざす学校像は「いのちとみどりの学舎で、自ら律する力と誠実な態度を身に付け、社会に貢献する人材を育成する。」であり、作物や草花を栽培し、動物を飼育するといった体験を通じた学習で生命や環境の大切さを学び、心豊かな生徒を育成することを目標としています。

 実際に、農業の専門科目の学習では、農場に出て体を動かして植物を栽培したり、畜舎の中で動物の飼育を行ったりします。こうした実習を行うことで、新たな発見や疑問が生まれ、次の学習の意欲につながるとともに、自己の探究心による深い学びが実現できると考えています。

 普通科目の学習においても、中学校までの学習内容を基礎に、継続して学習が進められるように丁寧な指導を実践しています。

 近年、世界中で地球温暖化や世界の食料不足、開発途上国の貧困等が社会問題となり、これまでのような経済優先の開発から、持続可能な社会づくりが求められています。人間を含めた生き物は、海、森、川などの様々な自然の中で暮らし大きな生態系を形成しています。地球環境のバランスを無視した開発は生態系を壊して、環境を悪化させてしまいます。地球環境を守ることや、壊れかけた環境のバランスを修復するためには、本校の生徒が日々学習している農業の知識がとても役立つと考えられます。

 杉戸農業高校では、農業経営者を目指す皆さんを育成することはもちろん、将来の地球環境を考え、人々が心豊かに生活するための知識・技術を備えた生徒の育成に努めたいと考えています。

 また、本校卒業後の進路では、宇都宮大学、茨城大学、東京農業大学、日本大学など農学系をはじめとする大学・短大への進学者が約25%、専門学校進学者が約34%、就職者(農業自営を含む)が約40%(令和5年度実績)であり、高校生活で得た知識技術を生かして自分の希望する各方面へ進んでいます。

 各学科の詳しい学習内容や学校行事、部活動は、このホームページをご覧いただき理解を深めていただきたいと思います。

 中学生のみなさんには、ぜひとも本校においでいただき本校の雰囲気を感じ取ってください。