杉農日記

2021年12月の記事一覧

2学期終業式が行われました。(杉農日記)

令和3年12月24日(金)2学期終業式がリモートで行われました。

校長講和

 みなさん、おはようございます。

 本日は、校訓の一つである「勤労」について話をします。

 みなさんも、ご存じのように日本国憲法に「すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負う」とあります。「教育を受けさせる義務」「納税の義務」と共に「勤労の義務」は「国民の三大義務」の1つです。

 「勤労」を辞書で調べると、「心身を労して仕事に勤めること」「働くこと」「仕事をする」とあります。では、なぜ人は働くのか? なぜ、勤労は義務なのかを少し考えてみたいと思います。

 私自身が働く理由で一番大きいのは、「自分や家族の生活をささえるため」になります。生活をしていくうえで、毎日、毎日、お金が必要です。食べ物を購入したり、服を購入したり、電気・ガス・水道などの公共料金も支払わなければなりません。収入が無ければ、生活が滞ってしまします。

 また、働くことの理由として、「自分の能力が発揮できる」「生きがいや、やりがい」などと回答する人も多くいると思います。

 慶応義塾大学 経済学部 太田 聰一 教授は、通信教育課程の講義「勤労の義務」で、次のように話しています。

 働くためには、仕事が無ければなりません。仕事は、それぞれの人がしたいと思っているところに生じるのではなく、他の人が求めているもの「財(物)やサービス」を提供するところに仕事が生じます。

 人々が、自分のために仕事をしていたとしても、最終的に他の人のためになっていることが多いいものです。だから、人々がたとえ自分の生活のためにしても、それは、最終的に他者のためになっていることが多い.。

 世界、世の中は、いろいろな人が、いろいろな仕事をすることによって成り立っています。仕事をすることは、世界、世の中を作る一員であるといってもおかしくはないと思います。仕事をすることが、重要な社会参加であると考えられます。このようなことから勤労が国民の義務であると納得できる人も多くいるのではないでしょうか。

 2014年、英オックスフォード大学のマイケル・オズボーン准教授らによって発表された論文『雇用の未来~コンピューター化によって仕事は失われるのか~』では、20年後までに人類の仕事の約50%が人工知能ないしは機械によって代替され消滅すると予測しました。その後、日本の労働環境にあてはめた野村総研との共同研究では、日本人の仕事の49%が消滅するという見通しが公表されました。

 私たちが学んでいる、農業という仕事はどうでしょうか。

 農業は、私たちが生きていくために欠かせない、食糧を生産することが目的です。そういった意味では、決して無くならない仕事です。

 現在では、トラクタの無人運転、ドローンによる薬剤散布など「ロボット、AI、IOTなどの先端技術を活用する農業」いわゆるスマート農業が注目され、研究が進み、実用化されつつあります。

 スマート農業は、これまで農業の課題であった、人の手に頼る作業や熟練者でなければできない作業を省力化し誰でも行えるようにしてくれると期待されています。しかしながら、AIは、これまで獲得した知識やデータを活用して、判断するのは得意ですが、新たなものを作り出すのは、得意ではありません。

 新たな栽培方法を考えたり、品種改良を行ったりすることは、私たちが得意とするところです。そのためにも、基礎・基本となる知識や技術と、課題解決能力を身に付けることが重要です。

 杉農での、学習はプロジェクト学習法を取り入れております。3年生の課題研究では、1年間をかけて課題の解決に取り組んでいます。農業に関する問題について、分析し、何が課題であるのか課題を解決するためには、何をどのようにすればよいのか、改善策を仲間と話し合い、決定し解決に向けて計画を立て、取り組み、その成果を検証する学習を実践しています。

 杉農で、学んだ力は、これから皆さんが将来どんな仕事でも、役に立つ力です。本校で培った力を活かすことで、仕事が単に、お金を稼ぐだけではなく、自分の力を発揮する場所となり、自分自身の生きがいになり、世の中を作ることになります。

 もうすぐ、今年も終わります。みなさんのこの一年間はいかがだったでしょうか。

 年末で今年を振り返り、新年の新たな誓いを立てる良い機会です。

 本校での課題解決学習の手法を利用して、今年を振り返り、学校生活や学習について検証し、3学期どう過ごせばよいかを計画を立ててみてください。

 そして、1年間のまとめである3学期をしっかりとスタートをさせてください。

 

 

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